勇者エクスカイザー
■作品解説■
放映期間:
1990(平成2)年1月30日〜1991(平成3)年1月22日(全47話)
神秘で広大な宇宙…。この宇宙に巣食う、悪のエネルギー生命体・宇宙海賊ガイスターが、人類の宝を狙って地球に潜入した。
しかし、破壊と略奪を欲しいままにせんとするガイスター達の前に、敢然と立ちふさがるヒーローがいた。宇宙警察エクスカイザーである。
これは、宇宙にはびこる悪と戦う勇者エクスカイザーと、仲間達の物語である。
(オープニングナレーションより)
勇者シリーズ第1弾。以後の「勇者シリーズ」と呼ばれる一連のロボットアニメ作品群の基礎を築いた記念すべき作品。『純粋な子供作品』として当初より企画された本作は、「複雑な設定は一切排除する」という方針を首尾一貫して貫き、結果として完成度の高い『娯楽作』として評価された。ともすれば複雑で高年齢向きな作品が高尚とされつつあった当時のアニメ界において、ロボットアニメの原点回帰を果たした作品であるとも言える。
「タカラ」がメインスポンサーである事もあり、設定的には「正義と悪のロボット生命体が戦う」というトランスフォーマーシリーズを踏襲してはいるが、作品がもつ独特の「ほのぼの」とした雰囲気や、主人公・コウタとエクスカイザーの友情、ロボットの敵役・ガイスターを始めとするユニークな設定、そして当時廃れて久しかった「合体変形を大きく取り上げる」描写や、カタルシス溢れる戦闘シーンなど、一つの完成されたシリーズとして語られる部分は多く、「勇者ロボ」と言う新たなシリーズを生み出した功績は大きい。
特に、主人公である少年とロボットの関係を丁寧に描写する作風は、以後の勇者シリーズの多大な影響を与え、シリーズ全体の基本フォーマットとして受け継がれてゆくこととなる。
監督はこの後、「太陽の勇者ファイバード」「伝説の勇者ダ・ガーン」を手掛けることになる谷田部勝義氏。この3作品は「谷田部3部作」とも呼ばれ、以後の勇者シリーズとは分けて語られることも多い。
玩具シリーズの構成は、主人公メカである巨大合体エクスカイザー、2号ロボである巨大変形ドラゴンカイザー。この2体が合体した超巨大合体グレートエクスカイザーを中心として展開。サポートチームとしてはマックスチーム、レイカーブラザーズの2チームが存在。
それぞれが空、陸、地中のビークルに変形するマックスチーム3体が合体する3体合体ゴッドマックス。そして新幹線から変形するレイカーブラザーズ2体が合体する左右合体ウルトラレイカーが発売。
ライバルメカとしては、敵集団ガイスターの首領、3段変形・ダイノガイストが発売された。余談ではあるがレギュラーメンバーであるガイスター四将の変形ギミックはトランスフォ−マーシリーズのダイノボット軍団(旧ダイアクロンの恐竜ロボでもある)が元になっており、その流用で玩具が発売されるものと期待されていたが実際には発売されることはなかった。