装着変身・宇宙刑事ギャバン
(超合金GD−89)

「宇宙刑事!ギャバン!!」
宇宙犯罪組織マクーの魔の手から地球を守るため、蒸着せよ、宇宙刑事ギャバン!!
■宇宙刑事ギャバン 作品解説■
1982年3月5日〜1983年2月25日放送。全44話。
宇宙犯罪組織マクーと戦うため、5万光年の彼方、バード星の銀河連邦警察から派遣された宇宙刑事、それがギャバンだ。バード星人の宇宙刑事ボイサーと地球人の母・民子との間に生まれ、幼い頃父と共にバード星に移住した彼は様々な訓練を受け父と同じ宇宙刑事として生まれ故郷を守るべく、再び地球へと帰ってきた。
地球での彼は一条寺烈を名乗り、普段はアバロン乗馬クラブに勤めている。しかしいざ事件となると、戦闘母艦・超次元高速機ドルギランを活動の拠点とし、マクーの陰謀をうち砕くため出動。そしていざというときには戦闘用強化服・コンバットスーツを身に纏い、マクーのベム怪獣やダブルマンと戦うのだ。
80年代の特撮の金字塔とも言える宇宙刑事シリーズ3部作の第一弾。
すでに安定した人気を誇っていた「戦隊」シリーズに加え、新たな特撮ヒーロー番組を創り出すべく東映が生み出したのが、単体ヒーローでありながら戦隊のパワーに匹敵する魅力をもつ、「宇宙刑事ギャバン」と言う作品である。
従来の特撮番組では類を見ない数々の野心的なアイデアが盛り込まれたこの作品は、平均視聴率13パーセントという大ヒットを記録し、宇宙刑事3部作と、それに続くメタルヒーローシリーズの先駆けとなった。主人公・ギャバン=一条寺烈の父親探しを中心としたドラマ性、一条寺烈を演じるJACの一期生・大葉健二氏の経験と実績が生み出す多彩なアクションシーン、異次元の魔空空間を舞台として繰り広げられる戦闘を始めとした、数々の映像表現など、特撮・シナリオ・アクションそれぞれが「今までにない物を作りたい」という意欲により融合し、現在においても色褪せることのない鮮烈な作品を生みだしたと言える。
それらの中でも、もっとも視聴者にインパクトを与えたのが銀色に輝くコンバット・スーツである。FRPを素材としたスーツには実際に真空蒸着メッキが施され(変身時のコード「蒸着」の由来でもある。)各所に電飾が設けられた撮影用スーツは当時数百万円の費用をかけて制作され、80年代のヒーロー像を決定づける画期的な物であった。
■超合金GD−89 装着変身 宇宙刑事ギャバン■
2005年発売 定価2500円(税別)。
装着変身シリーズとしては初の、「仮面ライダー」以外の作品からの商品化となる。企画自体は数年前から先行しており、試作品まで製作されていたが装着変身シリーズの休止により宙に浮いた形となっていた。「仮面ライダーファイズ」以降の装着変身シリーズ復活に伴い、このたびようやくの発売となった。
仕様は専用素体に各種アーマーを取り付けていく装着変身としてはスタンダードな物であるが、コンバットスーツ独特のデザインを再現するため、腰や肩の部分は取り外すパーツはなく、素体自体にもメッキが施されるなど、独自の構成となっている。
劇中のメタリックのスーツを再現すべく、装着パーツにはメッキが施され、マスク部分にはクリアパーツを使用。武器としてレーザーブレードが2種類付属する。

商品内容一覧。
ギャバン自体が手持ち装備の少ないヒーローでもあるため構成自体は至ってシンプル。

装着素体。
基本的には仮面ライダーシリーズと変わりませんが、
各部は新規の物。頭部も専用の物となっています。
腰・胴体部分の処理はギャバン独特の物。

宇宙刑事ギャバンが コンバットスーツを蒸着するタイムは、わずか0.05秒にすぎない。
では蒸着プロセスをもう一度見てみよう。

「蒸着!」

バッ!!

「リョウカイ・コンバットスーツ・テンソウシマス」
烈の要請を受けたギラン円盤は特殊軽合金グラニュウムを電送する。

グラニュウムは烈の体温に反応して、形状記憶作用で強化服形態をとるのだ。

脛、腿にプレート状の装甲パーツを取り付けます。

胴体は背中側はヒンジで開くタイプ。
装着変身お約束の蝶番も脇の下にあります。

上腕部、前腕部にもアーマーを装着。

ヘルメットは前後に分けて被せます。
目に当たる部分(レーザースコープ)はクリアパーツに裏から塗装で再現されています。

電送完了!!

「宇宙!」
バッ!!

「刑事!!」
ババッ!!

「ギャバン!!」
バーーーン!!

■宇宙刑事ギャバン■
身長200cm 体重90kg
バード星の宇宙刑事、一条寺烈が戦闘強化服を装着した姿。「蒸着」の掛け声で、戦闘母艦ドルギランから特殊軽金属グラニュウムが転送され、烈の身体に付着。彼の体温に反応し、僅か0.05秒で白銀のコンバットスーツを形成する。全身の装甲は銀色のメタルと黒のブラックシールドコーティングに二分され関節各部にはショックアブソーバー機構がある。脚部には空間移動用ブースターを備え、ジャンプ力は300メートル。
あらゆる波長を捉え、分析可能な“レーザースコープ”、10km先の音をも感知する“エレクトロンソナー”や指先から発射する光線“レーザーZビーム”など、コンバットスーツの多く内蔵された特殊能力でマクーを追いつめる。左腕に収納されている剣、レーザーブレードにエネルギーを送り、大上段から剣を振り降ろす“ギャバンダイナミック”が必殺技。その威力は巨大化したダブルモンスターも真っ二つに切り裂く。
非常に美しいメッキボディ。プロポーションは劇中のイメージと比べると「良すぎる」気がしますが、玩具アレンジとしては妥当かと思います。装着ギミックの弊害として、首が細い、胴が細長い等、いくつか気になる点はありますが仮面ライダーとは異なるコンセプトを持つ宇宙刑事のデザインを、装着変身のフォーマットに上手く落とし込んでいると思います。

頭部アップ。ゴーグルはクリアパーツ、
奥にはレーザースコープ(目)が塗装によって再現されています。
近くで見るとそれほど違和感はないんですが、
全体で見ると顎に当たる部分が縦に長すぎるようです。

「レーザー!Zビーム!!」
胴が長すぎるのが気になりますが、ポーズがバシバシ決まるのは嬉しいです。

「スパイラルキック!!」
膝は二重関節、腰は回転できますが前後のスイングは出来ません。
首も基部はボールジョイントながらヘルメットが干渉するので余り下向きに動かすことは出来ません。

レーザーブレード。
初期スチールや必殺技バンクに使用されている柄が開いたデザインのタイプ(上)と、
アクション用に使われている四角いグリップのタイプ(下)の2種類が付属。

通常版レーザーブレード。
一般にレーザーブレードというとこっちの方を差すことが多いです。

話によってはこちらでもギャバンダイナミックを使っていたので、
こちらの発光状態(刀身がクリア)も欲しかったところ。

「レェザァァッ!ブレーェドッ!!」
バンクシーンで発光するレーザーブレードは主にこちらのタイプ。
刀身は発光状態をイメージしたクリア成形の物。

「ギャバン…

…ダイナミック!!」
劇中の一連の動きを再現できるのが可動フィギュアの強みですね。

大きさ比較。とりあえず近くにあった響鬼と。
脚の長さはほぼ同じなのに肩の位置はギャバンの方が高い。
やはり胴体が長すぎるようです。せめて胴体がもうすこし太ければ
劇中のバランスに近くなったと思うんですが。

「電子星獣ドルーーーー!!」
ここからはレビューと言うよりは単なる趣味です。

超次元高速機ドルギランが、上部ギラン円盤と下部ドルユニットに分離。

ドルユニットの船体が左右に開き、尾部、脚部、頭部が展開。

電子星獣ドル、出撃!!

魔空空間でギャバンをサポートせよ!!
「ドルファイヤー!!」

ドル頭部上から繰り出されるギャバンダイナミック。
劇中ではバンクショットによらない変則パターンも数多く登場。

使用したのは当時発売された超合金GB−74DXドルギラン。
実際にはこれくらいのサイズ差があります。

と言うわけで装着変身ギャバンでした。
いくつか気になる部分はある物の、全体的な出来はかなり満足のいく物。
古くからのファンはもちろん、そうでない人にもこれを機会に、
伝説の特撮ヒーローを知るきっかけとして一度手にとって欲しい一品です。